Column

元受刑者の皆さんへ 依存症子の自己紹介⑥

処方薬依存

気付くと病院のベッドで手足を拘束されていました。口が乾いて水が欲しくて、状況がよくわからないし、とりあえず大きな声ですみませんと言ってみました。
でもちゃんと喋れないのです。すみませんって言っているつもりなんだけれど、ふひはへーん、ってなっちゃう。ろれつが全く回らないのです。

どんな病室だったのかは覚えていないのですが、人のうめき声が聞こえたのと、母に「あんたが死にたいと思うほどあいつはいい男なの?」と言われたのはよく覚えています。意識がしっかりしてくると、いや死ぬほどの男じゃ全然ないよね……と冷静になりました。

刺青を本格的に入れ始めたのがこの頃です。正直に、なんで刺青を入れようかと思ったのか自分でも覚えていません。亡くなった父が好きだったものを入れた、くらいしか記憶がないのです。

少しずつ入れましたが、現在は背中から両足首にかけてがっつり入っています。スカートやワンピース、ノースリーブを着ることがオールシーズンできません。私はとても汗っかきなので、夏は毎年地獄です。

自殺騒ぎで迷惑をかけてしまった男性とは別れ、また夜の仕事を始めます。久しぶりに復活するということで少しだけ昔のお客様も来てくれて、これなら一からやり直せるかも……と甘い考えでいました。違法薬物が手に入らなくなったのが、この頃の唯一の救いかなと思います。

でも睡眠薬や精神安定剤の乱用からは全く抜けられない、むしろどんどん量が増えていく。
薬の名前はあえて書きませんが、とある安定剤をフリスクのケースにパンパンに詰めてパクパク食べていました。

私にとって、この薬は甘いお菓子でした。周囲の人は薬だと気付かなかったと思います。それほど自然に食べていました。毎日補充していた記憶があるので、1日20錠以上は食べて(?)いたはずです。

依存症子の自己紹介⑦に続きます。

※この記事は碧の森運営者、依存症子のブログ依存症子 好き放題を続けていたら受刑者になりましたの内容を、加筆修正して再掲載したものです。

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