Column

転落はあっという間に

累犯

前回のブログでは、今の依存症子がやろうとしていることを書きました。

今日は私の依存行動が始まってから刑務所へと転落するまで、あっという間だったという話をしていきます。

物事には段階があって、その段階に普通の人は気付きます。

目に見えるもので簡単に例えるなら、貯金が貯まってきた、体重が増えたなど。

目に見えないものであれば、勉強や仕事で応用がきくようになった、視野が狭くなったり広がったりなど。

精神的に参ったり依存症が進行すると、これらのことに気付きにくくなります。自分を客観的に見ることができなくなるんですよね。

最近は自分で実験していることがあり、YouTubeでパチンコやスロットの実践動画を観ます。

私が刑務所へ入っている間にパチンコ・スロット共に台が全て入れ替わりました。

私がハマっていた頃は、4号機というハイリスクハイリターン全盛でした。ですので今のパチンコやスロットの実践動画を観てもこれっぽっちも面白いとは思えません。

昔の台の後継機で音楽や演出が引き継がれているものを観ると、あの頃の興奮が甦り「久しぶりに打ちたい!」と思います。4号機の動画を探して観てみると、この台本当に面白かったよなぁ……と思います。

ですが今現在、その実機がパチンコ屋には存在しません。裏カジノや裏スロットへ行けばあるでしょうが、そこまでしようと思わないのが今の私で、ギャンブル依存症が順調に回復している証拠です。

今の私はスリップせずに前向きに生きることができています。その理由は大きく4つ。

・今度夫を裏切ったら、間違いなく離婚されると分かっているから(孤独になる)
・私の場合スリップする=刑務所へ戻ること、刑務所へは二度と戻りたくないから
・昔の私のような人、そのご家族の力になりたいと思っているから
・法務省で講話し、受刑者を雇用したいという志を持っているから

↑この4つと4号機を打つことを天秤にかけたとき、何が自分にとって大切なのか、冷静な判断ができるのが今の私です。

裏スロットへ行けば打つことができるけれど、それをしないのはしっかりとした“理性”が働いているから。

理性のタガが外れてしまうのが、依存症という病気です。

タガが外れる段階に気付けないのも、依存症の特徴だと思います。

私は多数のモノに依存していますが、その始まりは向精神薬です。
夜の仕事で昼夜逆転し、睡眠不足を何とかしようと思って頼った向精神薬。より良い仕事をしようと思って手にしたはずの薬なのに、いつの間にか薬を手に入れるために働くようになり、たくさんの病院をハシゴ(ドクターショッピング)するようになりました。

病院をハシゴをする時点でもうタガは外れていたのですが、あの頃の私は全く気付けなかったんですよね。

そこからの転落は本当にあっという間でした。

まんまと違法薬物とギャンブルにハマり、刺青を入れることも整形も過食も止まらない。
薬を手に入れるため、ギャンブルをするために安易に風俗へ行き、お客さんを適当に騙してお金をむしり取る。

そして、ふと気付いたら刑務所にいました。

私の周りには誰もいなくなっていました。

 

出所後からコツコツと自分にやれることをやってきました。間違えることもあったし、逃げ出したくなったこともあります。

このブログを始めてからは、過去のことを思い出し涙が出ることもあります。

前回のブログに書きましたが、今の依存症子はホームページを立ち上げるべく準備中です。

ここまで来るのに私自身も多くの勉強をしました。今までやったことのない“継続”や“物事を投げ出さない”ことを続けてきました。

するとどうでしょう。まるで自分にその道が用意されていたかのように、トントン拍子に物事が運んでいきます。協力者や理解者が次々に現れるのです。

これは本当に不思議だなと思いますが、悪いことも良いことも自らが引き寄せ、そうなるべく運命が進んでいるように感じます。

刑務所へ行くことになったのは運命で、私の成長に必要な過程だったと思います。

 

高校時代の友人と久しぶりに食事をしました。
私の依存行動が激しいとき、彼女は冷静に私のことを見ていたのだと思います。私が変わっていなければ、彼女と楽しく話をすることは叶わなかったでしょう。

幸せや人の縁をたぐり寄せるのも、手放すのも自分自身。

そのことにこのブログを読む人には気付いてほしい、心からそう思います。

 

※この記事は碧の森運営者、依存症子のブログ依存症子 好き放題を続けていたら受刑者になりましたの内容を、加筆修正して再掲載したものです。

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