前回のブログでは、出所から碧の森を立ち上げ今に至るまで、本当に辛くて苦しかったと書きました
何度でも言います。出所はゴールではなく、スタートです。
しかもマイナススタート。マイナスなので、ほかの人と同じスタートラインに立つまで、とても苦しいです。
その過程が大切。過程が自分を育てる。これが忍耐です。
2022年3月3日、待ち人さんスペース第1回を開催しました
5人の方に参加いただきました。平日なのに、集まって下さった方には本当に感謝いたします。
皆さんにスピーカーとなっていただき、ご自身の体験談をお話しいただきました。
人数が集まり始めた段階で、依存症子の刑務所に対する思いや、現在の刑法のお話をさせていただきました。
今日のブログは、先日のスペースを聞けなかった方向けに、改めて文字に残しておこうと思います。
先日参加された方は内容が重複しますが、どうぞお付き合いください。
刑務所で依存症の治療をするには、刑法の改正が必要……
私は2022年2月28日に、条件反射制御法学会の研究会に参加しました。
テーマは、「刑事司法体系による治療の強制に関する実際と法」でした。
私は医師ではありませんし弁護士でもありませんので、難しいことはよく分かりません。ですがこの日の研修会で、一つだけしっかり理解できたことがあります。
それは、
刑務所は罰を与える場所であって、治療をする場所ではない、
こう刑法に明記されていることです。
結論から言うと、非常に残念ですが、今の刑法を改正しなくては、刑務所の中で依存症の治療がされることはない、ということになります。
NPO法人アパリの事務局⻑、国士館大学法学部講師の尾田真言さんが、前半お話してくださった内容です。
私はこれに結構なショックを受けました。
受刑中は貴重な時間です。その貴重な時間をみすみす無駄にするのは、本当に本当に勿体ないです。
法務省が受刑者の治療をやることが出来ないなら、誰がやればいいのでしょう?
他でもない、待ち人の皆さんです!
待ち人さんの中でも、様々なステージがあると思います。
・今は何も考えることが出来ず、泣いてばかりの人。
・先を見据えることが、少しずつ出来るようになった人。
・出所後の家庭環境を、一生懸命整えようとしている人。
今辛い人は、思いっきり泣けばいい。
涙が枯れるまで、泣き続けていいんです。
その涙はいつか、枯れる日が来ます。
そうなったとき、初めて中の人の将来に目が向くと思います。
だから今は、思う存分泣いてください。
次の段階になったら、依存症回復の手助けになるような手紙、差し入れをしてあげてください。
その方法は中の人の特性や、元々持っている持病などもあると思いますので、様子を見ながら少しずつ、「甘やかさない支援」をしてあげて欲しいです。
進藤さんのブログや私のブログを差し入れるも良し、信田さよ子氏の本、松本俊彦先生や平井愼二先生の著書を差し入れるも良し、とにかく更生や回復に役立つものを差し入れていただきたいと、依存症子は思います。
令和2年の犯罪白書の一部を貼ります
こちらはネットで見ることが出来ます。ブログでは小さく見えにくいので、実際にHPを見に行かれた方が良いと思います。
URLを貼っておきますので、ぜひご覧ください。
辛いのは、あなただけじゃない
一人で抱え込まないで、絶対に孤独にならず、信用のできる第三者に助けを求めてください。
その勇気があなたを救い、中の人を更生させることに必ず繋がります。
また第2回も開催します。お時間がありましたら、是非ご参加ください。
@PRRuFLSiTZp4HKG 私はね?受刑の経験からさ、中での教育をね?もっと積極的に、やっていかないとさ?再犯は全然減らないと、思っているわけね? 中でやってくれないなら、誰がやるの?って話なんだよね? その為ならさ、私は鬼にも、何にでもなるわよ?
条件反射制御法学会の第1回研究会に参加させていただきました。 今の司法制度では、刑務所で「刑罰と治療」を同時に出来ない、ということが良く分かりました。 そしてダルクの創設者である近藤恒夫さんのご冥福を、心からお祈り申し上げます。 #条件反射制御法 #NPO法人アパリ #ダルク
※この記事は碧の森運営者、依存症子のブログ「依存症子 好き放題を続けていたら受刑者になりました」の内容を、加筆修正して再掲載したものです。
最近は多くの方からコメントをいただきます。碧の森のHPをご覧の皆さん、こちらの元記事のアメブロのコメント欄もぜひ参考になさってください。


