Column

部屋の汚さと精神状態 #2

向精神薬

前回のブログでは、人が離れ孤立するのは自分に問題があると書きました。

今日は過去ブログを手直し、再掲します。

 

部屋の汚さ=精神状態

 

結論から書きます。

メンタルの状態が良くない人の家は、お世辞にも“片付いている”とは言えないと思います。

このブログを読むあなたが依存症者のご家族やパートナーなら、「確かに汚い!」と頷く方が多いと思います。

それはあなたの家族やパートナーが「だらしがない」のではなく、片付けが出来ない状況に追い込まれている証拠かもしれません。

 

今日は私の依存行動が激しかったころの部屋の(家の)状態について、書いていきます。

 

依存症を知ったのは簡易精神鑑定

 

私が依存症という病気を知ったきっかけは、拘留中に受けた簡易精神鑑定でした。

何度も窃盗をし、短期間で警察へ舞い戻る私を不審に思った検事から、簡易精神鑑定を受けるよう指示されます。

 

それまで私は、自分のことをうつ病だと思っていました。

心療内科でうつ病と診断を受け、精神障がい者手帳3級を持っていた時期があるからです。

 

依存症という鑑定結果を聞いたとき、ホッとして涙が溢れました。

 

自分でも訳の分からない行動をし、散々意志が弱いダメな奴と言われ続けてきた私は、本当に頭のおかしな人間なんじゃないか?と恐怖さえ感じていました。

その奇怪な行動や行為に病名がついて、心から安心したのです。

 

「あぁ、私は頭がおかしいんじゃなくて、病気なんだ。病気ならばきっと治せる!」

 

依存行為真っ最中、ほとんど記憶ナシ

 

私は夫と過去のことを定期的に話をするようにしていて、それで喧嘩になることがあります。

睡眠薬や精神安定剤の飲み過ぎで、私には逮捕直前の記憶がほとんどありません。

 

あの頃の私がどのような状態だったか夫に確認し、“あの頃の私に戻らない”ように客観的に分析することが、今の私には必要な作業です。

行動、言動、あらゆるものを逮捕前(依存行動が一番激しいころ)と出所後で比較してもらいます。

 

180度人が変わった

 

夫は出所後の私が掃除をするのを見て、「静香ってここまで徹底的に掃除をするんだ……」と驚いたそうです。

夫から見る私はまるで別人。同一人物とは到底思えなかったと言います。

 

知人を自宅に招くと、「静香さんの家は物が少なくいつもキレイですね」と言われます。

家に物が溢れるのが嫌なので、必要なものを最低限しか置きません。

 

現在はそんな私、逮捕直前の部屋はゴミ屋敷さながらだったそうです。

 

自分が座るところだけかろうじてスペースがあり、その周りは化粧品、服、バッグ、アクセサリー、飲みかけのペットボトル、ライター、灰皿や煙草のカス、灰で溢れていたそうです。

(溢れていたそうです、という表現になってしまうのは、自分でもその頃のことを全く覚えていないからです。)

 

そんなゴミ溜めの中で生活していたなんて、自分が一番信じられません。

 

覚醒剤は掃除が捗るが……

 

違法薬物への依存が激しい20代前半は、部屋の掃除が捗ったと記憶しています。

覚醒剤などの違法薬物が体内に入っている間は、色々なものが良く見え、神経質に拍車がかかります。

埃など細かいことが気になってしまい、逆に掃除が捗ります。

薬物が切れたときには、その脱力感から掃除はもちろん、食事を摂ることもお風呂に入ることもしませんでした。

(あくまでも私に起きた事柄で、覚醒剤使用者全員に当てはまるわけではありません。)

 

ギャンブルにのめり込むと……

 

ギャンブルへの依存が激しいころは、ほとんどカジノやパチンコ屋に居るので、家は寝るだけの場所となります。

闇カジノへ出入りすれば、窓も時計も無いため昼か夜か分からない。

勝っても負けても、家へ帰れば長時間のギャンブルで疲れ果て、何もする気が起きません。

当然部屋を片付けるなんて出来ませんし、片付けようという考えは浮かびません。

 

頭の中は常にギャンブルのことでいっぱい。

どうやって金策する?明日の設定はどこの島に入る?そんなことばかり考えていました。

 

買い物依存・窃盗真っ最中は……

 

窃盗への依存が激しいころは、盗んできたものが家中に散乱していました。

買い物依存が激しいころも同じです。

買ったり盗んだりした服、アクセサリー、バッグなど、タグも取らず部屋の中に投げ捨て、放置してありました。

 

家の中がモノで溢れることで、安心する。

 

見捨てられたくないという想いが、収集癖として現れたと今は分析しています。

 

部屋(家)の乱れは心の乱れ

 

もうお分かりになると思いますが、依存症や精神疾患に罹ると、部屋の片付けが出来なくなります。

 

“片付けができない”と言うよりも、“汚い状況を何とかしようと思わない”と言った方が正しいかもしれません。

元々そんな人ではないのに、片付けが出来なくなったり、お風呂に入らなくなったり、食事を摂らなくなったりしたら、その人の心が疲れているサインです。

 

私の依存行動は誰が見ても聞いても、逸脱し過ぎていますよね。

 

それでも自分の変化には気付けないものなのです。

自分が“変わったことに気付くこと”が難しいのです。

 

「あれ?私部屋が汚いかも……」と思ったら、少し立ち止まって自分の変化に目を向けてみてください。

 

息子さん、娘さん、ご主人、奥様、お友達が部屋を片付けられなくなってきたら、その人を気にかけて観察してみてください。

 

どんな病気でも、早期発見できれば再起も早いです。

 

東京MX、モーニングフラッグにVTR出演予定です

 

11月30日(水)7:00~8:00、東京MXのモーニングフラッグにVTR出演させていただく予定です。

 

大きなニュースや事件などが無ければ、7:30くらいから放送されるそうです。

東京MXは東京都・神奈川県・千葉県・茨城県の一部と、ケーブルテレビでは栃木県・群馬県・山梨県・静岡県で視聴可能です。

上記の県にお住まいの方がいらっしゃいましたら、観てくださると嬉しいです。

 

緊張から何度もピンマイクを落としてしまい、撮影スタッフさんはヒヤヒヤしたと思います。

初のテレビ出演なので録画しようと思います。(ミーハー)

 

国宝を堪能

 

天気のいい社会科見学日和でした。

国宝の中の地獄草紙、罪人がひたすら業火に焼かれ、釜茹でされ、食いちぎられるという残酷なものでした。

多くの人の足が止まっていたのも、地獄草紙が展示してある場所でした。

 

 

結婚12年

 

 

私たち夫婦は結婚12年目へと突入しました。

一度でもスリップすれば即離婚だと言われています。依存症は病気だと理解はしても、実際に私が行動を起こしてしまえば終わりです。

こうして私が立ち直っている今だからこそ、夫の判断は非常にシビアです。

凸凹ながらこうして夫婦を続けていられるのは、お互いに歩み寄っているからだと思います。

 

夫には本当に感謝しかありません。

 

元受刑者(前科者)座談会、開催

 

 

 

zoomで試験的に開催しております。

元受刑者や前科者で、真剣に更生と回復をしようと実際に行動に起こしている方、こちらの会に参加してみませんか。

仲間がいなくて苦しい、時には辛い想いを吐き出したい。そのようなときは誰にでもあると思います。

あなたは一人ではありません。

みんなで一緒に、そして前向きに、更生と回復を目指しませんか。

・12月に第3回目開催予定(アメブロとTwitterで日時の告知をします)
・夜7時~22時位まで
・ハンドルネームOK
・途中参加、途中退出OK

こちらには以前ブログを紹介させていただいたしゃかび年少太郎くん、碧の森のお役立ちリンクに掲載させて頂いているだいずさんも参加されています。

 

随時参加者募集中です。

参加表明はアメブロのメッセージ、TwitterのDMよりお待ちしております。

 

※この記事は碧の森運営者、依存症子のブログ依存症子 好き放題を続けていたら受刑者になりましたの内容を、加筆修正して再掲載したものです。

最近は多くの方からコメントをいただきます。碧の森のHPをご覧の皆さん、こちらの元記事のアメブロのコメント欄もぜひ参考になさってください。

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