前回のブログでは、前科者や依存症者はすぐに答えや結果を求めがちだと書きました。
待つことが苦手。コツコツ積み上げ続けることも苦手。
1段飛ばしで階段を駆け上がって誰よりも早く目的地に到着しているかと思いきや、自分よりも先にゴールしている人がたくさんいる。
あれ?スタートダッシュしたはずなのになんで遅れを取っているんだろう。
ブーストをかけますが持久力はなく、長期戦に向かない。やがて息切れしてギブアップ。
私の人生はずーっと、ずーっとこんな感じでした。
勝手にスタートダッシュをして勝手に息切れして、音を上げるのも早い。
逃げて投げ出し続けた結果、刑務所へ行くことになりました。
過去を思い返しても、幼いころから全てのことから全力で逃げてきました。向き合わずに見ないフリをしてきました。
見ないフリをしてきたツケは本当に大きくて、今になって苦しい思いをすることがたくさんあります。
相談者さんの声を聴いて
最近カウンセリングをさせていただいた相談者さんのことを考えます。
相談者さんが努力をして、自分を見つめて、気付きを得て変化していく様子を見るのはとても嬉しいです。
ここで言う変化とは、方向性が明らかに変わったことを指します。
・恨みの気持ちから赦しや埋め合わせへ
・可哀そうと思うことをやめて自立・自律を促す支援へ
・相手に向いていた矢印が自分に向くようになり、自分軸へ
こう文字にしてみても、どれもすごい変化だと思いませんか?
湯浅さんのおかげです
そう言ってくださる方が、有難いことにたくさんいらっしゃいます。
その言葉を聞くと嬉しいですし、やり甲斐を感じますし、この仕事を続けて本当に良かったなと思います。
人は必ず変われることを、皆さんが体現してくれる、私に示してくれる。
皆さんの変化を感じることが、どれだけ私の勇気になるか。
そのことに皆さん気付いていないかも知れないなと思って、今日のブログを書いています。
そんな皆さんに、声を大にしてお伝えしたいことがあります。
私は何もしていません。
皆さんが私を見つけてくれただけで、私は何もしていないです。
私を見つけてくれて、ブログを読んでくれて、気付いて、悩んで、勇気を持って一歩踏み出したのは、私ではなく皆さんです。
私はただブログを書き続けているだけです。
何とかしたい!変わりたい!状況を変えたい!そう強く願い行動を起こしたのは、他でもない相談者の皆さんです。
皆さんが多くの方と出会いながら、時間をかけて少しずつ変化していく姿を見ることは、私の生き甲斐となっています。
他人と比べず、過去の自分と今の自分を比べてください
これも何度もブログでお伝えしていますね。
不思議ですが、今の私は誰に何を思われてもどうでもいいと言うか、人の顔色を伺ったり、嫌われたくないという気持ちがなくなりました。(好きな人は別です笑)
ブログを書いていてもそうです。私はバックボーンの無い一人の人間です。誰にも忖度しなくていいし、世の中全員に気を使う必要はありません。
どこかの企業に属していれば発信できる内容も限定されていくでしょうし、言いたいことが言えなくなってしまう可能性もあります。
私の発信を気に入ってくれる人も、見たくもないと毛嫌いする人も、色々な意見の人が居ていい。
私は今のスタンスをとても気に入っています。
過去と比べたらなんて生きやすいんだろう。
アダルトチルドレンや依存症から回復を続けると、とっても生きやすくなります。
回復や成長の姿勢を
相談者さんから学んでいます
相談者さんだけではなく、コメントをくださる皆さんからも学ぶことがあります。
自分の立ち位置で思うことも考えることも変わると以前のブログで書いたことがありますが、色々な立場の方の率直な意見は私の宝です。
宝なんて大袈裟でしょ?そう思う方もいらっしゃるかも知れません。
受刑前の私は宝をどんどん処分していました。見たくないものは目に入れない。聞きたくないものは聞かない。
見たくないものや聞きたくないものが「宝」の一つであったと、今なら分かる。
相談者さんにとって、私のブログを読むことやカウンセリングは耳の痛いものだと思います。
耳の痛い事柄を決して投げ出さず、真摯に向き合ったから今の変化を手にした。そのことに自信を持ってください。
私は皆さんの変化から多くのことを学んでいます。勇気をいただいています。私も頑張ろうと思えます。
私はこれからも、皆さんからたくさんのことを学びたいです。
これからも決して後ろ向きにならず、前を向いて、一緒に歩き続けてくださると嬉しいです。
皆さんと出会えたことは、私の一生の宝物となるでしょう。
皆さん、私を見つけてくれて本当にどうもありがとうございます。
※この記事は碧の森運営者、依存症子のブログ「依存症子 好き放題を続けていたら受刑者になりました」の内容を、加筆修正して再掲載したものです。
最近は多くの方からコメントをいただきます。碧の森のHPをご覧の皆さん、こちらの元記事のアメブロのコメント欄もぜひ参考になさってください。