前回のブログは性被害を受けた女性に起きた出来事を、本人の許可を得て書かせていただきました。
今日は前科者座談会にどんな人が集まり、何を話しているかを改めて書いていきます。
来週4月5日のブログはお休みしますが、YouTube動画のupは告知します。
4月で19回目の開催!
前科者座談会は月1回の開催ですが、かれこれ1年7ヶ月続いています。
・そもそも前科者座談会ってなに?
・どんな人たちがいるの?
・参加するのに条件はあるの?
・依存症の自助グループなの?
・どんな話しをしているの?
参加してみたいけれど勇気が出ない、身バレが怖い、どんな人が居るか分からない……、足踏みしている方もいらっしゃると思います。
不安を少しでも減らし、前科者座談会へ参加するメリットをお伝えできればと思います。
前科者座談会ってなに?
どんな人たちがいるの?
前科者座談会では、前向きに更生を考える前科者が集まり、その時々の問題や悩みを共有し、みんなで意見を出し合います。
男性も女性も、働いている方も生活保護の方も、出所から15年以上経過している方も出所後間もない方も、依存症の方もそうではない方も、既婚者も独身者も、子どもが居る人もそうでない人も、親きょうだいが居る人も居ない人も、様々な立場の方がいます。
参加者に共通しているのはただ一つ、前科があることです。
参加する条件は?
元受刑者、または執行猶予判決を受けたことのある方が座談会に参加できます。
本来の前科者の広義は以下ですが、
過去に有罪判決で刑の言渡しを受けた事実そのものを指す。実刑および執行猶予付き判決の他、罰金や科料も前科に含まれるが、交通違反の経歴は含まれない。
碧の森の前科者座談会では、参加条件を元受刑者の方と執行猶予判決を受けたことのある方に限定しています。
こちらは碧の森のHPです。
こんなことは考えたくないですが、悪意を持った人が前科者のフリをして参加する可能性があります。そのため音声での参加が可能な方という条件を入れています。
何回か音声で参加をいただければ、その後はチャット参加も可能です。移動中で喋れない方もいらっしゃるでしょうから。
座談会はZoomで開催しますが、お顔は出さなくて大丈夫です。
依存症の自助グループなの?
どんな話しをしているの?
いいえ、前科者座談会は依存症の自助グループではありません。
前科者座談会には様々な罪名の方がいらっしゃいます。もちろん依存症の方も多いですが、依存症をメインにお話しをすることはありません。
依存症の自助グループはいわゆる言いっぱなし・聞きっぱなしが原則ですが、前科者座談会では質問に対して参加者が答え、ときにはディスカッションをすることもあります。
言いたくないことは言わなくても構いません。
例として、「職場で前科がバレてしまった、どうすればいいか分からない」という相談があったとします。
「さっさと辞めて次を探す」、「ハロワで前科を言って就職可能な職場が無いか調べてもらう」、「前科は言わずに再就職する」、「前科を言わずに就職したら後々契約違反で解雇された」など、前科者ならではの答えが返って来ます。
ブログの冒頭に書いたように、前科者座談会には様々な立場の方が居ます。
それこそ前科がバレてクビになった参加者も居ます。参加者の挫折や失敗談は他の前科者の参考になるのです。
自助グループとの大きな違いは、意見交換やディスカッションがあること。
言いっぱなし・聞きっぱなしではなく意見交換をするので、皆さんのお話しを聞けるよう少人数で開催しています。
参加人数は運営を除き、最大でも5名程度です。
座談会の内容は他に漏れない…?
座談会でお話しをした内容は口外しないでくださいとお願いをしていますが、こればかりは参加者の皆さんの心持ち次第です。
碧の森としては皆さんの善意を信じるしかありません。
前科者座談会に参加するメリットは?
執行猶予者、出所後の前科者がどのような人生を歩んでいるかを知ることで、自分の人生にアクシデントが起こったときに対処しやすくなります。
アクシデントが起こったときは同じ立場である前科者に質問し、意見を聞くことができます。
前科者であることを思いっきり吐き出したい!そんなときに座談会を利用していただくのも一つの手段だと思っています。
拘置所や刑務所から社会復帰をすれば前科者は目に見えることはなく、多くの方が前科や受刑歴を隠して生きることになります。
そんな中、自分だけが前科者なのだと孤独を感じることもあると思います。
自分は一人じゃない、みんな踏ん張って生きていると実感できるのが前科者座談会のメリットだと湯浅は思っています。
次回の座談会は4/1告知です
前科者座談会は毎月1日にLINE公式アカウントから告知しております。
XのDMから申し込みじゃダメなの?
アメブロやインスタのメッセージでいいじゃん!
というお声もあると思いますが、このひと手間を惜しまず、前向きに人生を歩めるような行動を起こしていきませんか。
元受刑者・執行猶予者の皆さん方と前科者座談会でお会いできるのを楽しみに待っています!
通信制大学のレポートに少しずつ慣れてきました
こちらのWebレポートは2課題ともA評価でした。あざっした!!!
#通信制大学 #レポート https://t.co/wzNiwl1GGl pic.twitter.com/xtES40y74V
— 碧の森【公式】 (@aono_mori) March 27, 2024
レポートに四苦八苦しているのは相変わらずなのですが、教授と対話をするのが通信制大学のレポートなんだなと思います。
「自分の意見を述べよ」と書かれていなくても意見を述べて良かったり、参考文献より教授の書いたものを引用した方が印象が良かったり。
十人十色と言う言葉があるけれど、教授十色だなと思います。
※この記事は碧の森運営者、依存症子のブログ「依存症子 好き放題を続けていたら受刑者になりました」の内容を、加筆修正して再掲載したものです。
最近は多くの方からコメントをいただきます。碧の森のHPをご覧の皆さん、こちらの元記事のアメブロのコメント欄もぜひ参考になさってください。