前回のブログではNNNドキュメント25に出演すると書きました。
前回のブログからかなり間が空きました、すみませんと、この1年半書き続けています。ブログを書く暇がないという「やらない言い訳」をしていますが、このブログは私の人生の記録ですので、頻度が落ちても書き続けます。どうぞお付き合いくださいませ。
今回のブログは、前編・後編に分けます。
私のブログは毎週金曜日の朝8時にupされますが、サボった分、今回は9月7日(日)朝8時に後編をupします。
喜連川への面会
最近はよく面会に行きます。東京拘置所や警察署が主ですが、9月1日(月)は栃木県の喜連川社会復帰促進センターへ面会に行ってきました。
なんで喜連川に面会に行けるの?と、勘の良い方は思われたかもしれません。
喜連川は半官半民の刑務所です。面会したい相手が刑務所に居るなら、すでに受刑者の身分になっているので(垢落ちしているので)、家族や雇用主以外の面会は本来できません。
面会相手をOさんとします。Oさんの弁護人から、警察の留置場から喜連川に移送されたと、8月29日(金)の夕方にメールがありました。
喜連川って刑務所だよな……
私がメールを確認したのは19時過ぎでした。「面会は留置場ではなく喜連川にお願いします。」と書かれており、私は軽い気持ちで「おっ、喜連川に拘置所があるのか~」と呑気に考えていました。
住所を確認します。「………喜連川社会復帰促進センター??刑務所やんけ!!!」
少しパニックです。なんで刑務所に移送されるんだ?公判はまだ始まっていないのに?どういうこと?私が喜連川に行ったところで面会できるのか……?
頭がこんがらがりましたが、これには理由があります。
Oさんは仮釈放中の再犯
Oさんは仮釈放中の再犯で逮捕されました。
私が碧の森の活動を始めてから、仮釈放中に再犯する人の話は聞いたことがありました。ですが私の直接の相談者さんには、仮釈放中に再犯した人が居なかったんです。
「……仮釈中の再犯は、取り調べが終わったらすぐ受刑者の身分に戻されるのか?いずれにせよOさんが刑務所に居ることに間違いはない。喜連川に足を運んだところで会えるか分からない。弁護人にメールしてみよう。」
と、行動に移した時間は8月29日(金)の20時過ぎです。弁護人はとっくに仕事を終えている時間です。Oさんがすでに受刑者の身分になっているのではないか、私が面会できるのか、日曜日までに返信をお願いしますとメールを送ります。
喜連川への面会は車で2時間半、高速代も往復で6千円近くかかるので、無駄足は避けたい。
せっかく栃木に行くのだから、栃木で自立準備ホーム「俺の家」を運営している遊佐学さんと奥さまと、ランチをご一緒することになっていました。
最悪Oさんに会えなかったとしても、学さんと奥さまに会えればいいと考えを切り替えました。弁護人から返信がなくても、喜連川に行くだけ行ってみよう。
弁護人からの返信はなく(お休みですから当然)、9月1日の朝を迎えます。
朝8時過ぎに喜連川へ向けて自宅を出発
私は出所後、極力高速道路を運転しないようにしていました。事故を起こしたらまた刑務所に戻るかもしれないからです。首都高なんて怖くて運転できません。
ゆっくり安全運転しよう。東北道を100㌔程度で走ります。
1日はなぜか白バイとパトカー、覆面パトカーが上下線ともにたくさんいました。
喜連川社会復帰促進センターに到着したのは10時20分ごろ、山の中にポツンと建っていました。県道から外れるので、ただ通り過ぎる人はあの場所に刑務所があるとは気付かないでしょう。
ミャクミャクくんを連れて行きました。県道から喜連川のある山道の入り口に、写真に写る小さな案内板があります。ナビが無ければ見落とすでしょう。
超キレイな喜連川
門で守衛さんから面会バッジを受け取ります。このままレンガ道を進んでくださいね~と、とても気さくです。
面会受け付けも近代的、さすが半官半民!と思いながら恐る恐る受付けをします。「△△警察署から移送されたOさんの面会なんですが…」
受け付けの女性刑務官が「こちらの面会は初めてですか?」と聞いてきたので、初めてですと伝え、記入用紙の説明を受けます。
記入用紙はこんな感じ。これは東京拘置所の記入用紙ですが、喜連川はもっと枠が大きくて書きやすかったです。
記入用紙を提出後、カギと番号札を受け取ります。この時点で面会ができることを意味しています。いや~、はるばる片道2時間半の面会、無駄足にならなくて本当に良かったです。
ロッカーの中にスマートウォッチやスマホ、その他の荷物を預けます。私はバインダーとレポート用紙1枚、ペンだけ持ち、呼ばれるのを待ちます。
男性刑務官が面会の流れを説明に来てくれました。「面会室の中にはそれは(バインダー・レポート用紙1枚・ペン)持ち込めません。全てロッカーに預けてください。」
マジか。東京拘置所はOKなんだけどな。施設によって規則が違うのは、刑務所・拘置所あるあるです。
「メモを取りたいのですが、その場合はどうすれば?」と質問すると、藁半紙のようなメモの切れ端と、喜連川とテープが巻かれたボールペンをお貸ししますとのこと、何も持ち込めないわけではないのね、よかった。
見たことある……
10分程度待ち、私の番号が呼ばれます。金属探知機をくぐり、自動で鍵が開くドアのノブを回して面会室に向かいます。
東京拘置所の面会時間は15分~20分なのですが(混雑状況で変化する)、喜連川はなんと30分でした。
女性刑務官に連れられ、Oさんがやってきます。
初めて行く面会では、「来てくれてありがとうございます」と言える人はほとんど居ません。
ふ~ん、自分のために時間を割いて面会に来てくれているのに、犯罪者は挨拶もできないのね!と思ったそこの読者さん。
面会に行くことを予め伝えるのは、なかなか難しいんです。来てくれた人が初対面ならなおさら、収容者からすれば「あんた誰?」状態です。
慣れない環境で長期間の拘束をされれば、拘禁反応も出てきます。周囲の人が全て敵に見えてしまう、そんな状態に陥ることもあるのです。
何度面会に行っても感謝の言葉を伝えられない人は多いですが、そんなもんです。その人が出所したあと、「再犯せずにどのような人生を送るか」の方が、挨拶ができないことよりはるかに大切です。
Oさんはとても礼儀正しく、「こんな遠いところまで来てくださって、本当にすみません、ありがとうございます。」と言いました。顔色もよく元気そうで、安心しました。
面会には必ず刑務官が同席します。
そこで私は気付きます。
この女性刑務官、見たことある。
後編は9月7日(日)8時にupします。
※この記事は碧の森運営者、湯浅静香(依存症子)のブログ「湯浅静香(依存症子)好き放題を続けていたら受刑者になりました」の内容を、加筆修正して再掲載したものです。
最近は多くの方からコメントをいただきます。碧の森のHPをご覧の皆さん、こちらの元記事のアメブロのコメント欄もぜひ参考になさってください。

