前回のブログでは、依存症を支える「物」と「者」があるということを書きました。
その人のためを思ってやったことや、世間体を気にする家族の行動が、依存症を助長してしまうことが多いと思います。
では支える側は何もせず依存症者を見捨てればいいのね、と考えるかもしれませんが、決してそうではありません。
何度も言いますが、理解して支えてくれる人がいないと依存症は絶対に回復しません。
ではどうすればいいのか?
依存症者は、辛いし嫌だし見たくないけど、自分の過去を振り返ってみてください。
「もの」に依存するきっかけは何だったのか?どうやってそこへたどり着いたのか?涙が出るし叫びたいほど辛いかも知れませんが、思い出してみてください。
回復するヒントは必ず過去にあります。
依存症者を支えるご家族は、あなたの大切な人がどうして依存症になったのか、幼少期までさかのぼって、思い当たることを書き出してみてください。そして依存症者の話を親身になって聞いてほしいのです。
こんなことをするの、はっきり言ってだるいです。面倒くさいと思う人がほとんどだと思います。
みんな見たくないんです。自分の失敗した過去や後悔なんて、見ないで生活するに越したことは無いのです。
今の自分がどうしてこうなったのか、なぜ家族がこうなったのかなんてことには、できれば向き合いたくないのです。
起きてしまった過去は変えられません。
ですがそのころの依存症者がどういう気持ちだったのか、支援する立場の家族や友人がどれだけ大変だったのか、その時のお互いの想いを知ることは出来ます。
依存症者は、自分を大切に思ってくれている人の気持ちに気付く必要があります。
時には逃げたっていいと思います。最終的に投げ出さなければ。
そして自分に甘い人=優しい人だと勘違いしないでください。
支援する側のご家族は、嘘をつかれたり約束を破られたり、精神的にも金銭的にも疲弊していると思いますが、依存症者に「もの」を渡すことで支えるのではなく、心を支えていただきたいのです。
どちらか一方が頑張りすぎても、どちらか一方が欠けても、回復はできないと思います。
私はこれらを実践して、現在も大きなスリップをすることなく、前を向いて生活することができています。
家族のかたちは色々です。これを実践したから絶対に回復する、解決するとは言い切れませんが、間違いなく大きな前進になります。
何が自分の責任か、お互いに気付くことがとても大切なんです。
※この記事は碧の森運営者、依存症子のブログ「依存症子 好き放題を続けていたら受刑者になりました」の内容を、加筆修正して再掲載したものです。