Column

栃木刑務所へ

コラム

前回のブログでは、通役に転業してからずっとお腹の調子が悪いこと、立川拘置所で10ヶ月の受刑生活を送ったあと、刑務所へ移送されたということを書きました。

今までのブログでは刑務所の名前を一切出していませんでしたが、私は栃木刑務所へ移送されました。移送日は2016年5月16日㈪です。

朝かなり早く起きて軽い朝食が出されますが、下痢と腹痛になるのが怖かったので食事も水分も一切摂りませんでした。
移送される刑務所は出発直前に知らされます。移送人数は私を含め4人でした。おむつをしてバスに乗り栃木へ向かいます。

バスは内側からカーテンがされていて外の景色は見えませんでしたが、高速走行中だけはカーテンを引いてくれて外を見ることができました。

久しぶりに見る車やトラックが新鮮に感じました。運転している人が見えます。明らかにゴルフへ行くであろう服装の人、作業着の人。

みんなこのバスに受刑者が乗っているなんて思いもしないだろうな……。私たちはこれから刑務所に行くっていうのに、外の人は自由でいいな……。そんなふうに考えていたのをよく覚えています。

立川拘置所から栃木刑務所まで4時間半くらいかかったと思います。腹痛になることなく無事到着したので本当に良かったです。

栃木刑務所へ到着して身体検査を受けます。

刑事施設での身体検査という行為に対して、TwitterのDMやアメブロのメッセージに性的な意味や冷やかしで質問してくる方が多いのでここではっきり書かせていただきますが、女性器に指を入れて膣の中を検査したり、肛門の中まで検査するということはありません。

身体にどんな傷があるか、手術痕はあるか、ピアスの穴はどこにいくつあるか、刺青の絵柄の確認、インプラントを挿入しているか等を調べます。

刑事施設では自身に傷をつけてしまったり刺青を入れてしまう人がいて、それが発覚すると懲罰となります。その傷や刺青が入所時からあるものなのか、施設側はしっかり把握しておかなければならないのです。

私は上の前歯の裏に矯正器具が付いているのですが、自分では取り外しができないものであることを説明した記憶があります。

荷物や所持金を調べ、刑務所に入るものと入らないものに分けます。私はかなりの汗っかきでエアリズムの肌着を持っていたのですが、栃木では一切使うことができませんでした。拘置所で使える物は全部刑務所で使えると思っていたので、結構ショックでした。

大きな黒いスーツケースに衣類や本を入れて「6寮」という建物へ移動します。入所後の受刑者は全員6寮から生活を始めるのですが、あまり綺麗とは言えませんでした。
一番初めに収監された拘置所はもっと古くて汚かったので、そこに比べれば全然マシです。

私の栃木刑務所での称呼番号は483番。

新しい生活が始まります。

 

※この記事は碧の森運営者、依存症子のブログ依存症子 好き放題を続けていたら受刑者になりましたの内容を、加筆修正して再掲載したものです。

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