前回のブログでは、洗濯工場に配役されてから1週間で転業になったこと、出所後に栃木刑務所で一緒だった受刑者が逮捕されたニュースを観て、とてもショックだったことを書きました。
転業初日に電話面会用の小部屋に行き、男性刑務官から内掃工場への転業を命じられます。このときに「何か質問はあるか?」と言われたので、「私が洗濯工場で使えないと判断されたから転業になったんでしょうか?」と質問します。
男性刑務官は意表を突かれた感じで、少し笑っていました。
後に分かることですが、内掃工場は外国人が多く日本人がほとんど居ませんでした。
美容や刑務所の外で作業をする受刑者がたまにお手伝いに来る程度だったので、日本人でそこそこ体力のある人材が欲しかったのだと思います。
内掃工場は刑務所中の掃除や雑用をする5~6人の少人数の工場です。どんな作業をするか簡単に書いていきます。
リヤカーを引いて刑務所中を歩き回り、ゴミ回収に残飯処理、刑務所中の掃除、植物のお世話をします。月1回の物品購入の日は、トラックで運ばれる全受刑者の購入品を分けて各工場に運んだりします。刑務所内は雑草がものすごい勢いで生えてきますが、草刈りと除草剤を撒くのも内掃工場の作業です。
↓このような刈払機と噴霧器を使います。
安全第一、刑務所内で事故が起こると大変ですから、参考写真よりも重装備で作業に当たります。真夏の草刈りは本当に地獄でした……。
内掃工場は作業のある日は毎日入浴できますが、それが本当に幸せでした。スポーツドリンクを大きめの水筒に入れて、好きなときに水分補給ができました。それだけ動くので当然ですが。(笑)
一か所に留まらずに作業をするので、1日があっという間に終わります。
内掃工場は刑務所の中を歩き回ります。いろいろなものを見ます。
刑務官が大勢で走って、どこかの工場に駆けつける様を何度も見てきました。
先頭の刑務官がビデオを録画し、何人もの刑務官に体を押さえられて、保護房に連れて行かれる受刑者を見てきました。
そういう受刑者を見る度に気分が落ち込みました。世間からすれば私も暴れる受刑者も、同じくくりだと理解していたから。
その後仮釈放まで転業することなく、無事に内掃工場で作業を続けることができました。
私は内掃工場で作業ができて本当に良かったと思っています。気付いたこと、感じたこと、見えてきたものがたくさんあるからです。
それを今後のブログでお伝えできればと思います。
※この記事は碧の森運営者、依存症子のブログ「依存症子 好き放題を続けていたら受刑者になりました」の内容を、加筆修正して再掲載したものです。

