前回のブログでは、刑務所で使っていたスニーカーを戒めとして大切に保管してあることを書きました。
今日は期待について書いていきます。
私は日ごろから他人に期待をしないように心掛けています。
察してほしいとか、気付いてほしいとか、分かってほしいとか、取り越し苦労に終わりそうな感情に囚われることは、できるだけ避けたいものですよね。
期待をするから腹が立つのです。
期待をするからイライラするのです。
期待をするから傷付くのです。
期待をするから疲れるのです。
期待をするからがっかりするのです。
期待をするから失望するのです。
例えば最近こんなことがありました。
元受刑者の方から今後について話をしたいという連絡をいただき、私は○日なら大丈夫です、とお返事しました。
「○日に一度連絡致します。宜しくお願い致します。」という返信が来ましたが、その後何の音沙汰もありません。
私はこの日は空けてありましたが、この方の相談がなければ他の用事を入れられました。
昔の私だったらこの方に対して怒ったと思いますが、今の私は「そんなものよね」と考えられるようになっています。
この方から間違いなく連絡が来る!という期待をしなかったので、そもそも負の感情が湧きません。
仮にまた相談したいと言ってきても、すんなりと受け入れることができます。
依存症治療では依存症者のご家族が、依存症者に大きな期待をすることが多いですね。
「次こそは○○をやめてほしい」、そんな期待が“スリップ”という形で裏切られたとき、ご家族は怒り、傷付き、失望します。
日常生活で過度な期待をしないことを心掛けていると、無駄に怒ることもないし見返りを求めることもなくなります。
メンタルを削られずに生きるには、この“過度な期待をしない”というのは結構重要なことだと思います。
今日は最後に、他人と比べず過去の自分と比べようという話をして終わりにします。
依存症の回復の速さは人それです。依存症者も、そのご家族も。
自分と同じ時期に自助グループに繋がったのに、あの人の方が回復が早い……、あの人の方が先に進んでいる……、そんなふうに焦っても、自分が早く回復できるわけではありません。
過去の自分より成長していれば、回復していればそれで良いのです。
勉強でも資格取得でも仕事でも、同じことが言えると思います。
過去の自分より出来るようになっていれば、上手くなっていればそれで良いのです。
他人と比べて、一喜一憂するのはやめましょう。
※この記事は碧の森運営者、依存症子のブログ「依存症子 好き放題を続けていたら受刑者になりました」の内容を、加筆修正して再掲載したものです。