Column

やらない言い訳は簡単に見つかる

コラム

前回のブログでは、前科者と元受刑者の顔認証について書きました。

たくさんのコメントをいただけるかなと思っていたのですが、ほぼコメントが無かったことで、この問題の難しさを感じました。

声を上げたくても上げられない人が居る。正論をぶつけられれば委縮してしまう人もいる。そんなことを考えさせられました。

碧の森の相談者の方々からは、ご意見をいただくことができました。この問題については、また機会があれば触れていきたいと思います。

突然ですが私は最近、典型的な中年体型になってきました

依存症子は今年42歳になるのですが、典型的なおばさん体型になってきました。腰回りや二の腕に肉が付き、夫には「最近の症子、たくましくなってきたね……」と嫌味を言われる始末です。

そんな私ですが、若いころはいくら食べても太れない体質でした。薬物に昼夜逆転の生活、そんなことを続けていれば当然と言えば当然なんですけどね。

そんな私も42歳。食べたら食べた分だけ身になるという現実に直面しています。

スリムな女性が好みの夫に嫌われないように(笑)、ダイエットと筋トレ、ヨガをきっちりやらなきゃいけないなぁと思っています。

やらない言い訳を見つけるのは簡単

最近の依存症子、忙しいのは事実です。まず第一に、相談者さんからのLINEの返信など。第二に、産業カウンセラーの勉強。第三に、アメブロにコメントがあれば返信。

相談者さんからのLINEやアメブロのコメント返信は、決して適当には出来ません。

ご本人、そのご家族の今後の人生に関わることですから、何度も文面を読み返し、真剣に返信をさせていただいております。

第四に、碧の森のHPをより良くしていくための案を考える。そして一応妻として、家事を最低限こなします。

最近ヨガをやれていません。これは私が「やらない(やれない)言い訳」を見つけるからです。

不思議ですが、やらない言い訳ってすぐに見つかるんですよね。

「疲れたから…」、「眠いから…」、「明日やればいいや」、「でも」、「だって」、「めんどくさい」

このように、出来ない言い訳をするのが人間は得意です。

依存症者やそのご家族も、このような言い訳をしていませんか?

依存症者本人で言えば、自助グループや依存症専門の病院へ行かなくては回復しないのに、「怖い」、「知りたくない」、「何をするか不安だ」、「どんな人が居るか分からないから行きたく無い」、「自分と他の依存症者を一緒にするな」など。

依存症者や精神疾患を持つご家族で言えば、本人を病院や家族会に繋がらせること、ご家族も家族会で分かち合いをすることが治療の第一歩なのに、「家族の中だけで何とかしたい」、「本人が嫌だって言ってるから」、「本だけの知識で何とかなる」、「家族の愛で何とかしてみせる」、「忙しい」など。

きついことを言いますが、私から見ればどれも「やらない言い訳」、「できない言い訳」に見えてしまいます。

変化は誰だって怖い

自分が何かアクションを起こすことで、変化が生じます。仮にその変化が悪い物だったら?と考えてしまい、行動に移せない人もたくさんいると思います。

ご家族側の例えを書いて行きます。

・摂食障害で苦しむ娘を、無理矢理病院へ連れて行くことで「自殺されたらどうしよう」

・ギャンブル依存症の息子の借金の肩代わりをしない事で、「闇金の取り立てが来たらどうしよう」

・自分のことを依存症だと認めない我が子を、病院へ連れて行くことで「悪化したらどうしよう」

自分が行動に移したことで悪い方向へ行くという想像、家族なら誰だってすると思うんです。

行動に移すことで良い変化があるかも?と考えてみませんか?

・摂食障害の娘を病院へ連れて行ったら、自助グループへ繋がるように「なるかも知れない」

・ギャンブル依存症の息子の尻拭いをしないことで、底つきを味わい、自分で何とかしようと「考えはじめるかもしれない」

・自分の病気を認めない我が子に悩むなら、家族がまず家族会に繋がってみよう、そうすることで「何か感じる、見えてくるものがあるかもしれない」

言葉よりも行動の方が伝わる

このブログを読んでくださる皆さんには、怖がらずに一歩踏み出してほしいと思います。

言葉で伝えることも大切ですが、行動で示したほうが相手に伝わる。依存症子はそう思います。

口で言うのは、簡単ですよね。元受刑者の私が、「犯した罪を心から反省します」って言葉にするって、簡単なんです。たとえ思っていなくても、言葉にすることはできるんです。

私はこれからもずっと、反省を行動で示し続ける人間でありたいと思います。

腫れもの扱いに敏感です

依存症当事者であれ、精神疾患持ちであれ、自分のことを腫れもの扱いされていると、それを敏感に察します。

これは何でしょうね。精神的に弱いからなのか、周りの顔色を窺って生きてきたからなのか、自分が家族や周囲から「かわいそう」という目で見られていることが分かってしまうのです。

だからおどけてみたり、ふざけてみたり、強がったりする。

それを「全く…お前はいつもそうやって!」という怒りや呆れ、憐みの目で見るのは、やめてほしいと思います。

その裏の顔は、もしかしたら泣いているかも知れない、苦しいかも知れない、助けを求めているかも知れない。

「何もしないこと」自体がそもそも腫れもの扱いで、それを敏感に察するのが依存症者だったり、精神疾患を持っている人だったりします。

だからまず当事者より、ご家族にこそ行動してほしいと依存症子は思います。

目の前の一時をやり過ごせても、意味がありません。

あなたの大切な家族が、これから先の人生を生きやすくするのも、甘やかさない支援の一つではないでしょうか。

終わりに、加害者家族について

一昨昨日にハートネットTVで「加害者家族を支えるということ」が放送されました。(2021年9月28日放送)

ハートネットTV「“加害者家族”を支えるということ」

https://plus.nhk.jp/watch/st/e1_2021092803171

この番組をご覧になった受刑者のご家族、待ち人の方、いらっしゃいますか?

加害者という言葉、皆さんはどのように感じるでしょうか。何となく、人を傷付けていなければ加害者じゃないような、人の命にかかわらなければ加害者じゃないような、そんなイメージがあるかも知れません。

覚せい剤で服役した場合、誰も傷付いていない!被害者なんか居ない!だから俺は私は、加害者なんかじゃない!そう思っている受刑者は多いと思います。

待っている家族は、紛れもない被害者ではないでしょうか。

受刑者のご家族、そして待ち人さんに、ぜひこの番組を観ていただきたいです。

私は立川拘置所の工場の先生に、「あなたはここに居ることで世間から守られている。外の家族はどれだけ苦しんでいると思う?そのことを忘れないで」と言われました。

この番組を観て、先生の言葉を鮮明に思い出しました。

 

※この記事は碧の森運営者、依存症子のブログ依存症子 好き放題を続けていたら受刑者になりましたの内容を、加筆修正して再掲載したものです。

最近は多くの方からコメントをいただきます。碧の森のHPをご覧の皆さん、こちらの元記事のアメブロのコメント欄もぜひ参考になさってください。

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