Column

OD(オーバードーズ)

コラム

前回のブログでは、コメント欄は宝の山だと書きました。今後書いて行くブログの中で、皆さんにはコメント欄にも、積極的に目を通していただけると嬉しいです。

今日は24日、碧の森への引っ越し前日ということで、いつもより短めの投稿となることをお許しください。

OD(オーバードーズ)って?

今日のブログのタイトルは、OD(オーバードーズ)です。以後ODと書きます。

ODを簡単に説明すると、用法用量を守らず、薬を大量に摂取することです。

つい最近、こんな事件がありました。皆さんの記憶に新しい事件だと思います。

なんでこんなことをするのか、する必要があるのか、普通の生活を送る人には理解ができないと思いますので、依存症子なりの解説をしていきます。

因みに私はこのODで、何百錠もの薬を飲み、自殺を試みたことがあります

 

大量の向精神薬を飲んで、湯舟に浸かりました。奇麗な姿で死にたいと思ったのです。

今冷静になって考えれば、溺死する可能性もありました。溺死したら身体がパンパンに膨れ上がり、いわゆる土左衛門になっていたかも知れません。

誰もいない家で自殺を試みましたが、そのとき同棲していた彼と母に見つかってしまいました。

結局死にきれず、救急車で病院に搬送されて胃洗浄を受け、かなり辛い思いをしました。

死ななかったので、今こうしてブログを書くことが出来ています。

出所直後、TwitterでODをしている子を片っ端からフォローし、止めていた時期があります

私は向精神薬のODで、わけの分からない行動を繰り返していました。言動、行動がおかしくなった私から友人は離れていき、孤独になりました。

そして、挙げ句の果ては刑務所に行くことになりました。

「私のように安易に向精神薬のODをし、乱用を続けると、刑務所に行くことになるかも知れないんだよ!」

その発信するために、Twitterのアカウントを作りました。そしてODはやめなよ、危ないよと言い続けてきました。

ときには皆で一緒に騒いだり、LINEでグループ通話をしたり、あの頃の私なりに、そういう人たちを何とか救いたいと思っていました。

でも、馬鹿らしくなってやめました。その理由

彼ら、彼女らは、ODをしたくてしている、ということに気付いたのです。
ODを本気でやめたい、そう思っているなら、やめるために行動を起こせると思うのです。
彼らは薬を大量に摂取することで、逃げていました。
嫌なことから、辛いことから、仕事から、学校から、家族から、子どもから、親から。
ODをすることで、現実逃避をしているのです。

昔の私と、全く同じです

昔の私と同じということは、私から「ODは危険だからやめなよ!」と説明しても、聞いてくれるわけがないのです。

昔の私にそのようにアドバイスをくれる人がいても、決してやめなかったと思います。

きっと、「は?私がODすることであんたに何か迷惑かけてます?」となっていたでしょう。それが分かったから、止めるのをやめました。

そうこうしている間に、色々な事件が起きました。

・ODで病院に運ばれ、胃洗浄と点滴を受ける人。
・咳止めを大量に飲み、様子がおかしいままツイキャス配信をして、視聴者から通報されて救急車で運ばれた人。
・自殺目的でODをして、亡くなってしまった女の子二人。
・向精神薬に頼り過ぎて、言動も思考もおかしくなり、アンダーグラウンドの道へ進んだ男の子。

そんな人たちを、見てきました。

依存症子!あんた何で助けなかったの!?もしかしたらその人たちを助けられたんじゃないの!?

そう思う方もいらっしゃるでしょう。

冷たいようですが、自分の人生は自分で決めるのです。自ら死を選ぶなら、それはその人の人生です。

ODは、立派な薬物依存です

向精神薬がなかなか簡単に手に入らない場合は、薬局で普通に売っている風邪薬、咳止め、痛み止めをODします。いくら市販薬でも、大量に摂取すれば飛びます。

「薬局に売っているから安心」、「医師が処方しているから安心」、それは用法用量を守った場合です。

ODをする人は、絶対に用法用量を守りません。大量に摂取することで、ラリった状態になることを楽しんでいるのです。

違法薬物から向精神薬へと、依存がスライドする人間もいます。それが過去の私です

違法薬物が手に入らなくなった私は、ひたすら向精神薬に依存します。大量にODをします。

ドクターショッピング(※)で手に入れた処方薬を、全て並べて写真を撮ったり、薬を手に入れたことで満足感や安心感を味わっていました。

※ドクターショッピングとは、病院をたくさんハシゴして薬を手に入れることです

言っていることが支離滅裂で、同じ人に何度も同じことを喋り、ろれつは回らず、口はカラカラに乾き、常に口呼吸で、目は虚ろ。約束を覚えておらず、自分の欲だけを通そうとし、他人の言うことに素直に耳を傾けられない。

以上が向精神薬への依存で、実際に私に起きた症状です。

こんな状態の人と、まともな付き合いができますか……?

ODをする人はODをする人で集まり、ラリります。大麻パーティーのお薬版、ODオフ会とでも言いましょうか。それがブログ冒頭で書いた、あの事件です。

合法的に楽しくみんなでラリりたい。その気持ち、薬物依存症者の私にはよく分かります。

薬はあくまでも、人生を生きやすくなるためのアイテムです。そのアイテムの使い方を間違えると、私のように刑務所へ行くことになるかも知れません。

私は向精神薬のODと、薬物依存の後遺症で、以下のようなことが起きています。

・忘れっぽい
・いまだに上手くろれつが回らない
・すぐに言葉が出てこない

こんなふうになりたくないなら、ODはやめましょう!と言っても、言うことを聞いてくれる人はごく少数、1%もいないと思います。

市販薬でも処方薬でも、死ぬことがあります

その現実を、このブログを読んでくださる皆さんに、少しでも知っていただければと思います。

むしろ市販薬は普通に売っている分、たちが悪いです。咳止めなどは購入制限がありますが、そんなものは抑止になりません。他の薬局へハシゴして買えばいいのですから。

アルコール依存症やギャンブル依存症のように、「売ってるだろ!」、または「パチンコ、競馬、競艇、競輪は違法じゃない!」と言われてしまえば、違法のモノや逮捕されるような犯罪よりも、止めることは難しいです。

本人がどこで底つきを感じるか?落とし込むか?

ODも、底つきを味合わないと止めることは出来ないと思います。

私は自殺を試みて失敗し、胃洗浄を受け、点滴も受け、身体拘束も受けて、とてつもなく苦しい思いをしても、ODを止めることはできませんでした。

私にとっての底つきは、何度もブログに書いていますが、刑務所へ行ったことです。

自分でも馬鹿だと思いますが、刑務所と言う底の底まで落ちなければ、気付けなかったということです。

売っているから、医者が処方しているからと、安易にODに手を出すのはやめて欲しい。

それが、向精神薬で頭がおかしくなり、刑務所へ行ってしまった、私の願いです。

 

※この記事は碧の森運営者、依存症子のブログ依存症子 好き放題を続けていたら受刑者になりましたの内容を、加筆修正して再掲載したものです。

最近は多くの方からコメントをいただきます。碧の森のHPをご覧の皆さん、こちらの元記事のアメブロのコメント欄もぜひ参考になさってください。

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