Column

依存症からの回復って?

ギャンブル依存症

前回のブログではオーバードーズ(OD)の危険性と、なぜODをするのかについて、依存症子なりの見解と解説を書かせていただきました。

今年を締めくくるブログのタイトルは、「依存症からの回復って?」です。

以前も同じような内容のブログを書いたことがありますが、今年を総括するという意味で、再度書いて行こうと思います。

人は誰でも何かに依存している

私のブログは、依存症当事者、依存症者のご家族、元受刑者、受刑者のご家族や待ち人さんに向けて書いていますが、そうではない人たちにも、何かしらの気付きになる内容だと私は思っています。

人は誰でも、何かに依存しています。それが病的か、そうではないかの差です。

“それ”をしたり、使うことで、人生が滅茶苦茶になったり、人が離れて行ったり、生活できなくなったり、社会的制裁を受けたり、命に危険が及ぶのが「依存症」です。

誰でも何かに依存している?自分は何にも依存してないけど?

こう思う方もいらっしゃると思いますので、我が家の例を挙げていきます。

因みに依存症子の夫は、「仕事依存」です。休日でも必ずPCを開いて、メールチェックや仕事をしています。

これが期日の迫った仕事で、休日も仕事をしないと間に合わないと言う理由ならば理解ができますが、暇なときでも1日1回は必ずPCを起動し、メールチェックをしています。

休日にやる必要がないのに、なんか気になるからPCを立ち上げる。立派な仕事依存です。でも夫の命にかかわることではないし、私をないがしろにする訳でもない。家の事もしっかりやる。だから「依存症」とはなりません。

これが例えば「うるせぇ!俺の仕事を邪魔すんじゃねぇ!」と私に暴力を振るったり、身体を壊したり、精神を病むようなら立派な「依存症」、ワーカホリックです。

その例えじゃちょっと分からない!と言う方もいらっしゃると思います。他の例を挙げます。

・カフェイン

コーヒー、紅茶、日本茶、好きな方は多いですよね。これがないと1日が始まらないよ!と言う方もいらっしゃるのではないでしょうか?

これらには、カフェインが入っています。エナジードリンクも同じです。カフェインを過剰に摂りすぎると、不眠、めまいや興奮、心拍数の増加、血圧上昇、下痢、吐き気、頭痛が起きます。

私は日本茶が大好きです。日本茶に含まれているカテキンは抗酸化作用、生活習慣病や肥満を予防します。

ですが上記に書いてあるように、摂りすぎると(飲みすぎると)人体に深刻な問題を引き起こします。

私は空腹でお茶を飲みすぎると、頭痛や吐き気が起きたり、体調が優れないときには下痢になります。

・ランニング、筋トレなどの運動

ランニングや筋トレをされている方が、コロナ禍で増えましたね。

激しい運動をすると、アドレナリンの分泌が増加します。増加することで交感神経が活性化するわけですが、その状態が長期化すると、身体はストレスを感じてしまいます。

運動の類いも、し過ぎると身体に悪い影響が出るのです。

・砂糖

ちょっと小腹が空いたとき、思わずお菓子を探してしまったり、コンビニまでちょっと行ってくるか!という経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

砂糖を摂取し過ぎると、糖尿病はもちろん、骨粗しょう症や鬱病の原因となることもあります。

砂糖は清涼飲料水やパン、調味料やスープなどの加工食品にも含まれています。「自分はケーキや甘い物を食べないから平気!」というものでもありません。

・ニコチン

タバコを吸うと、肺からニコチンが取り込まれます。難しい説明は省きますが、ニコチンは急速に脳内の受容体に結合します。

ニコチンがこの受容体に結合することで、大量のドーパミンが放出されます。

このドーパミンの大量放出によって、強い快感が得られるのです。

上記のように、誰でも飲んだり食べたり運動したり、タバコを吸いますよね。

これが冒頭に書いた、「人は誰でも何かに依存している」ということです。

誰でも何かに頼っている。何かの力を借りて生きている。

これが行きすぎて、タガが外れてしまうのが依存症です。

違法薬物、向精神薬、ギャンブル、アルコール、窃盗、摂食障害、ゲームやネット、自傷行為(整形)、盗撮や痴漢や露出狂や不特定多数との性行為、放火。

これだけが依存症だと思っている人も多いと思います。

そんなことはないんです。冒頭に書いた4つも、度を越してしまえば(タガが外れれば)依存症となります。

依存症から回復したら、あなたは何をする?何をしたい?

昨年の9月に、このブログを書きました。ぜひ目を通していただきたいです。

 

依存症の回復途中、「あれ?何で自分は依存症から回復しようと思ったんだろう?」、「回復して何をすればいいんだろう·····」、こんなふうに考えたことがある依存症当事者の方、いらっしゃるのではないでしょうか。

私の場合は何度もしつこくブログに書いていますが、まず1つは刑務所に戻らないためです。

今では、碧の森の運営をするまでに成長することができました。碧の森に相談に来てくださる方を、頼って来てくださる方を、裏切るようなことはできない。

もう二度と捕まるわけにはいかない、依存行動に走るわけにはいかないのです。

そしてここまで支えてくれている夫に、恩返しがしたい。夫に背負わせた何千万と言う借金は、私の生涯をかけても返せないかもしれない。だけどこれからの私の行動で、夫に心からの感謝を伝えたい。

そして私は、女性版の進藤龍也になるという目標を持っています。私が生きているうちに必ず、法務省で講話をしたい。

事業を拡大して、女子受刑者の雇用をしたい。元受刑者の受け皿を作りたい。

今は法律的に無理だけれど、死ぬまでに保護司になりたい。

上記は、依存症から回復し続けている私の生き方であり、望みです。

依存症当事者の皆さん、依存症から回復したあと、何をしたいと考えていますか?

依存症者を支えるご家族や、依存症者の待ち人さんは、当事者が依存症から回復したあと、何を望みますか?

「依存行動を止めてくれさえすればいい」、そう考えている方も多いと思いますが、私はもっと先のことを見据えていただきたいと思っています。

依存症さえ治れば、幸せになれるのでしょうか?厳しいようですが、私はそうは思いません。

昨年の9月に書いたブログには、こう書いてあります。

依存症の最後の回復ステップは、生き方を見つけ続けることだと私は思っています。

生き方は、人それぞれです。

私は文春オンラインに自己開示をしました。もしかしたら今後も、色んな媒体に出るかも知れません。

マスコミや媒体に取り上げられることで有頂天になり、有名になることで承認欲求を満たすようなことは、してはいけないと思っています。

自分のやることや目標、目的を見失ってはいけない。

“依存症で苦しんでいるみなさんの、道しるべになりたいから”です。
“元受刑者や現在受刑している人の、勇気になりたいから”です。
“依存症者を支える家族の、支援者の力になりかいから”です。

昨年のこのように書きましたが、今もその想いに一切ブレはありません。

依存症の回復と共に、自分の生き方を見つけてください。

そうすることで人生がより豊かになり、楽しくなります。

今の私が、そうであるように。

このブログを読んでくださる皆さまへ

最後に今年1年間、依存症子のブログを読んでくださって、コメントやいいねをくださって、本当にありがとうございます。

意を決してブログを書き始めたのは、昨年の5月です。そのころからの読者さんにも、最近の読者さんにも、心から感謝いたします。

コメントは私にとって宝の山、そしてブログを書くことへのモチベーションになっています。とても嬉しく、また新たな気付きを与えてくれる、大切な場所です。来年もたくさんのコメント、お待ちしております。

どうぞ来年も依存症子を、いや、湯浅静香をよろしくお願いいたします。

来年1月23日㈰に、産業カウンセラーの筆記試験があります。大晦日も正月も、勉強の追い込みに入りたいと思います。(笑)

皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。

 

※この記事は碧の森運営者、依存症子のブログ依存症子 好き放題を続けていたら受刑者になりましたの内容を、加筆修正して再掲載したものです。

最近は多くの方からコメントをいただきます。碧の森のHPをご覧の皆さん、こちらの元記事のアメブロのコメント欄もぜひ参考になさってください。

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